先日、修士論文の気分転換?を兼ねてロンドン南部、Elephant & Castle St近くにある帝国戦争博物館に行ってきました。
ロンドン帝国戦争博物館(Imperial War Museums)
この博物館、イギリスがこれまで関わってきた戦争だけでなく、ホロコースト専用のエリアがあるなどなかなか見ごたえのある博物館になっています。入場料は、さすが英国だけあって無料です。立派にそびえ立つこの建物、実はもともとはベツレム王立病院という世界初の精神病院でした。精神病院→戦争博物館なので、中は結構重苦しい空気を感じてしまいます。
武器好きの人にはたまらない場所
目玉は4階のホロコーストで、このエリアに多くのスペースが割かれています。このエリアでは撮影が一切禁じられており、また年齢制限もされています。確か12歳以上でした。
僕はあまり軍事史については詳しくないのですが、友人曰く武器好きの人にはたまらない場所だそうです。博物館の良いところは説明書きをしっかりと読むことで相当な知識を得ることができるということですね。本の知識だけだと実感が湧かないけれど、展示品と一緒に歴史を学んで当時の情景を思い描くことで想像力を高めることもできます。これは実際にイギリスではよく行われている教育方法です。
日本に関する資料はあまり多くはありませんが、第二次大戦関連の資料としていくつか展示してあります。
やはり一度だけでは時間が足りないので、日本帰国前にもう一度訪れたいと思いました。僕が行ったときは日曜日の夕方でしたが、日本人はいませんでした。立地や知名度、また戦争博物館という名前からなかなか観光客は訪れにくい場所なのかもしれません。しかし、博物館自体は比較的中立に展示・説明されており、英語の説明書きが読めれば英国・ヨーロッパの軍事史についての深い知見が得られるため、ぜひお勧めしたい博物館です。